チキンメルカプト化 IgG を結合した合成 ACTH(アミノ酸 39 個)を抗原として得られたマウスモノクローナル抗体で、C 末端側の 24~39 番のアミノ酸配列に対して特異的です。RIA 法により、β-LPH(リポトロピン)とは交差反応を示さないことが確認されています。この抗体は、正常細胞に対しては、下垂体中のコルチコトロープ(ACTH 産生細胞)と特異的に反応します。腫瘍細胞に対しては、ACTH 産生下垂体腺腫と特異的に反応し、下垂体腺腫の分類および下垂体の原発/転移性腫瘍の鑑別に有用です。