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※このお知らせは、米国時間2014年6月24日にアジレント・テクノロジーズ・インクと中国移動通信が発表したニュースリリースを、アジレント・テクノロジー株式会社が和訳・要約したものです。
2014年7月3日
アジレント・テクノロジーズ・インク(CEO:ビル・サリバン、本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、NYSE:A、日本法人:アジレント・テクノロジー株式会社)と、中国移動通信研究院(CMRI)は、次世代5G無線通信システムにおいて協業することで合意したことを発表します。中国移動は世界最大の移動体通信事業者で、3G、4G、次世代ワイヤレスネットワークの開発において市場のリーダーとなっています。
両社は2014年6月24日に北京で覚書に署名しました。アジレントは、CMRIが主導する5Gの研究開発プログラムを積極的に支援し、次世代5G無線通信システム向けの測定ソリューションを提供します。
4Gシステムの展開・商用サービスが急速に拡大する中、2020年代に予測される爆発的なモバイルインターネット需要増大に対応するべく、世界中の技術者たちが次世代ワイヤレスソリューションの調査を開始しており、第5世代(5G)への進化が期待されています。
CMRIにおける5G研究では、大規模アンテナシステム(LSAS)、新しいフル・デュプレクスモード、省エネルギー・高スペクトラム効率の設計、新たなシグナリング/制御機構など、Green & Soft(*1)実現に向けた5Gの主要な技術に注力しています。
5G研究は、特にハードウェアプラットフォーム設計、新測定手法の開発など、測定機器メーカーにとっても新たな課題を提示します。
アジレントのマイクロ波・コミュニケーション事業部担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるAndy Botkaは次のように語っています。
「5G研究においてCMRI様と密に協力することで、当社としても次世代無線通信システム向け技術のノウハウを蓄積することが可能となります。当社では、CMRIの研究チームの皆様に、5Gシステムの設計・開発・検証や5Gプロトタイプのテスト環境構築に必要とされる測定技術を提供してまいります。」
CMRI主席科学者の易 芝玲(Chih-Lin I)博士は次のように語っています。
「最先端の測定機器や卓越した専門知識の提供など、アジレントの強力な支援により、CMRIでは、環境に配慮したソフトな次世代無線通信システム向けのハードウェアプラットフォームを構築することが可能となるでしょう。5Gで必要となるコア技術やコアアーキテクチャーの候補を効果的に評価し、将来の無線通信ネットワークに必要となる主要機能をタイムリーに実現していくためには、このテストプラットフォームが不可欠となります。」
今回の戦略的協業では、ワイヤレステスト・ソリューションやソフトウェア無線に関するアジレントの専門知識を活用していきます。アジレントは5G研究を支援する測定ソリューションを幅広く取り揃えています。アジレントはCMRIと協力し、大規模アンテナシステム、チャネル測定・モデリング、新しい物理層設計のための信号評価などのシミュレーション/測定といった新たな測定ニーズに対応したソリューションを開発していきます。
アジレントの5Gテストソリューションの詳細は以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.com/find/5G
中国移動通信研究院(CMRI) について
中国移動通信研究院(CMRI)は、中国移動通信(CMCC)の中核事業をフルサポートする中央機関として、ICT業界における技術研究開発を担っています。中国通信のイノベーションの「原動力」、ならびにICT業界全体に貢献する世界クラスの研究機関たることを使命としています。
CMRIでは現在、1000人に及ぶ活気のある若手科学者、エンジニア、管理スタッフを抱えており、内91%は修士号もしくは博士号を取得しています。CMRIでは、国家に貢献するため海外から帰国した優秀な中国人を抱え、革新的研究や技術インキュベーションを推進しており、早い段階から中国政府から”Center of Excellence”として認められた機関の1つとなっています。CMRIでは、“Recruitment Program of Global Experts”から6人の専門家を採用しています。
CMRIでは、無線アクセス技術、未来のネットワーク技術、サービス技術、モバイル端末、IT、運用サポートなど、テレコムおよびIT分野で様々な研究や技術開発に取り組んでいます。一方、CMRIは数々の標準化団体で多岐にわたる国際規格の策定にも積極的に貢献しています。さらに、中国におけるモバイル技術規格の普及にも寄与しています。CMRIはNational Centre for Mobile e-commerce Research and Developmentであり、国際標準化団体であるOpen Mobile Alliance (OMA)から常設Gold-Medal Test Centerとして認められています。パートナーとともに、モバイル通信の明るい未来を築き上げようとしています。
アジレント・テクノロジーについて
アジレント・テクノロジー(NYSE:A)は、化学分析、ライフサイエンス、診断、エレクトロニクス、コミュニケーション市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。20,600名の従業員を擁し、100カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、2013年度、68億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
http://www.agilent.co.jp
2013年9月19日、アジレント・テクノロジーズ・インクは、電子計測会社を非課税のスピンオフ手続きにより、自社を株式公開会社2社に分割する計画であることを発表しました。電子計測新会社の名称はKeysight Technologiesです。この会社分割は2014年11月初旬までに完了見込みです。
※このプレスリリース中の「アジレント・テクノロジー」、「アジレント」、「当社」は、文脈により、「アジレント・テクノロジーズ・インク」、その日本法人や各国の法人、グループ全体を指すことがあります。
マスコミ関係者の皆様: 技術、地域貢献、役員等に関連する情報は、以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.co.jp/newsjp
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お客様からのお問い合わせ先:
計測お客様窓口 電話:0120-421-345
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