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アジレント・テクノロジー、Xシリーズ シグナル・アナライザの感度および周波数安定度を向上、対応周波数を拡張

 

 

 

2014年5月30日

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アジレント・テクノロジー株式会社(社長:梅島 正明、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、Xシリーズ シグナル・アナライザ「MXA」および「EXA」の機能拡張を発表します。今回の機能拡張は、無線通信、航空・宇宙・防衛、その他の電子機器をはじめとする業界において、研究開発、設計検証、製造、設置など、様々な段階でメリットをもたらすものです。

今回の主な機能拡張は、以下のとおりです。これまでの中上位機種のシグナル・アナライザでは考えられなかった性能を提供します。

  • ノイズフロア低減(NFE)機能とスマートプリアンプによるクラス最高の感度
  • 原子周波数標準(AFR)オプションによる優れた長期周波数安定度
  • 外付けミキサによる対応周波数の拡張
  • クラス最速のパワー測定オプション

クラス最高の感度は、ノイズフロア低減(NFE)機能とスマートプリアンプの2つの方法で提供しています。MXAおよびEXAでは、新たにノイズフロア低減機能を提供することで、クラス最高の感度を実現しています。MXAやEXAにこのオプションを付加すると、TOI(3次インターセプトポイント)性能を犠牲にすることなく、感度が約9 dB(デシベル)向上します。従来の測定方法では被測定信号と測定器内部のノイズが足しあわされて測定結果として表示されていましたが、NFE機能では最先端のノイズモデリング技術により、測定器内部で発生するノイズ成分をリアルタイムで除去することが可能です。この機能はハードウェアの追加なく、ライセンスキーのみでアップグレードが可能です。校正のために当社にハードウェアを送付する必要もありません。感度が向上することで、ノイズや大信号に埋もれがちな小信号を、従来以上に正確に測定可能となります。また、スマートプリアンプを新たに数種類、提供します。このスマートプリアンプはXシリーズ シグナル・アナライザ全モデルで利用可能です。プリアンプの利得のなどの情報はシグナル・アナライザに読み込まれ、必要な補正を自動的に行います。このプリアンプにより、感度や雑音指数をさらに改善しています。

MXAおよびEXAでは、新発表の原子周波数標準(AFR)オプションにより、周波数安定度を向上しています。AFRオプションでは、長期周波数安定度を100倍改善しています。周波数安定度の向上により、基地局の設置の用途において、電波法に沿った周波数安定度の測定が可能になります。

MXAでは外付けミキシングオプションにより、対応周波数を拡張しています。このオプションにより、従来の26.5 GHz(ギガヘルツ)を上回る110 GHz(Agilent M1970スマートミキサー使用時)、1.1 THz(テラヘルツ。VDI社の周波数エクステンダー使用時)までの測定を実現可能です。このオプションにより、ハイエンドのシグナル・アナライザを購入することなく、ミリ波やテラヘルツ帯の測定を実現できます。無線通信の基幹通信など、近年のアプリケーションでは、ミリ波やそれ以上の周波数帯を搬送波として利用しているため、こういった機能拡張が望まれていました。

当社のマイクロ波・コミュニケーション事業部 マーケティングマネージャーであるJim Curranは次のように語っています。
「ミリ波やそれ以上の周波数帯を扱う場合には様々な課題に直面します。たとえば、今までは見えなかったような微弱信号の検出・測定や、従来以上の周波数安定度実現といった課題です。当社がこのたびご提供する機能拡張では、ワイヤレス業界におけるニーズに高まりに歩調をあわせて、あらたな見識を提供いたします。」

MXAおよびEXAでは、クラス最速のパワー測定オプションも提供します。このオプションにより、隣接チャネル漏えい電力(ACPR)やバンド密度などのパワー測定を従来と比べて3~5倍高速化し、かつ測定のばらつきを抑えることができます。これにより、測定時間を大幅に短縮し、生産性を向上することが可能です。

 当社では今回発表の製品および関連技術を、6月18日水曜日と19日木曜日の2日間、パシフィコ横浜アネックスホールで開催する当社電子計測部門のプライベートショー「Agilent Measurement Forum(アジレント・メジャメント・フォーラム)2014」に出展します。Agilent Measurement Forum 2014の詳細は以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.co.jp/find/amf

販売価格等
*販売・出荷開始日:2014年5月30日
*販売価格(発表日時点での税抜き予考価格です):
N9020A-NFE Noise floor extension for MXA 523,750円
N9020A-EXM External mixing for MXA 338,627円
N9020A-FP2 Fast power for MXA 536,844円
N9010A-FP2 Fast power for EXA 536,844円
J7203A Atomic frequency reference 699,685円
U7227A USB preamplifier, 10 MHz to 4 GHz 549,657円
U7227C USB preamplifier, 100 MHz to 26.5 GHz 792,773円
U7227F USB preamplifier, 2 to 50 GHz 1,374,299円

関連情報
製品詳細: http://www.agilent.co.jp/find/X-series_enhancements
製品写真: http://www.agilent.com/find/X-Series_enhancements_images

ハードウェア、測定、ソフトウェア全般にわたり、信号解析に革新的なアプローチをもたらした当社のXシリーズについての情報は、以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.co.jp/find/X-Series

アジレント・テクノロジーについて

アジレント・テクノロジー(NYSE:A)は、化学分析、ライフサイエンス、診断、エレクトロニクス、コミュニケーション市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。20,600名の従業員を擁し、100カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、2013年度、68億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
http://www.agilent.co.jp

2013年9月19日、アジレント・テクノロジーズ・インクは、電子計測会社を非課税のスピンオフ手続きにより、自社を株式公開会社2社に分割する計画であることを発表しました。電子計測新会社の名称はキーサイト・テクノロジー(Keysight Technologies)です。この会社分割は2014年11月初旬までに完了見込みです。


※このプレスリリース中の「アジレント・テクノロジー」、「アジレント」、「当社」は、文脈により、「アジレント・テクノロジーズ・インク」、その日本法人や各国の法人、グループ全体を指すことがあります。

マスコミ関係者の皆様: 技術、地域貢献、役員等に関連する情報は、以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.co.jp/newsjp

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