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MIMO設計における不確定要素やセットアップにかかる時間を削減将来の測定ニーズも先取りした性能とスケーラビリティを実現
2008年10月2日
アジレント・テクノロジー株式会社(社長:海老原 稔、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、MIMO(Multiple-Input-Multiple-Output)受信機の開発初期段階用途向けに、迅速かつ正確な測定ができる新ジャンルの測定器「Agilent N5106A PXBシリーズ MIMOレシーバ・テスタ」を発表、10月2日より販売を開始します。出荷開始は2008年11月を予定しています。
今回発表の「Agilent N5106A PXBシリーズ MIMOレシーバ・テスタ」この新たな測定器は、MIMO設計における不確定要素を取り除き、セットアップ時間を短縮できると同時に、将来の測定ニーズを先取りした性能とスケーラビリティを実現した新たな測定器です。3GPP LTEやWiMAX(TM)、今後登場する新たな無線規格などに用いられるMIMO受信機の開発エンジニアに最適な製品です。
市場状況
MIMOをはじめとするマルチアンテナ技術は、WiMAXやLTE、HSPA+といった次世代無線通信に次々と搭載されています。周波数帯域幅を変えることなく伝送容量を増やすことができるマルチアンテナ技術は、限られた周波数資源で伝送容量を増やすことができることから、その重要性がますます高まっています。
一方、これに対応する測定器は、限定的な用途向けの高価な専用機が中心でした。当社では、MIMOなどのマルチアンテナ技術の普及を見据えて、柔軟な汎用機を開発しました。
主な特長
*次世代無線技術の研究にも対応できる高度なマルチアンテナ受信試験環境:
36ビット、200MSa/s(メガサンプル/秒)という高速信号処理能力と4GBの大容量メモリを有するDSPブロックを最大12個搭載可能なハードウェアを採用すると同時に、既に実績のあるフェージング技術をファームウェアに搭載しています。これにより、160MHzのフェージング帯域幅(従来は30MHz程度)、最大24までのマルチパス(従来は10パス程度)、最大4チャネルのマルチチャネル・フェージングを実現、現在最新の無線規格だけでなく、次世代無線の研究にまで対応することができます。
*業界最高の120MHz帯域幅で2x2、2x4、4x2のアンテナ構成のMIMOに対応:
「Agilent PXBシリーズ MIMOレシーバ・テスタ」は、最新のLTE規格やWiMAX規格に基づいた多様な信号生成機能とチャネル・エミュレーション機能を有した測定器です。業界最高となる120MHz(メガヘルツ)帯域幅で2x2、2x4、4x2のアンテナ構成のMIMOに対応しています。また、MIMOに関するカスタム設定(チャネル・モデル、アンテナパターン、相関マトリックスなど)に対応している点も大きな特長となっています。
*ラボ環境内で実世界と同じ無線通信環境を疑似:
PXBシリーズを使うと、ラボ環境内で実世界と同じ無線通信環境を疑似することができます。これにより、さまざまな条件下での試験を十分に行ったり、標準で定められた以上の負荷試験を行ったりすることが可能となります。また、設計の初期段階で他の機器との共存に関する試験を行うことで、より安定して動作するデバイスを開発することも可能となります。「シグナルスタジオ」や、当社の高周波EDA(電気回路設計用CAD)ソフトウェア「Agilent アドバンスト・デザイン・システム(ADS)」、またはユーザ独自の波形生成ツールで波形を生成し、最大4個の高性能ベースバンド・ジェネレータ(BBG)としてPXBシリーズから信号を出力することで、複数の無線規格が混在する環境を疑似した試験を行うことが可能です。各BBGは120MHzの変調帯域幅で、また長時間にわたる複雑な信号を疑似できるよう512MSa(メガサンプル)のプレイバックメモリを搭載しています。設計上の問題点を早期に見つけられるようになることから、自信を持って設計を行うことが可能となります。これにより、設計上の不確定要素を削減、設計のやり直しの回数を低減し、製品の市場投入までの時間を短縮できるようになります。
*独自の信号ルーティング機能により、柔軟なシステム構築が可能:
最大12ブロックの高速DSP間のデジタルバスを自由にルーティングすることができる上、外部デジタルバスを介してシグナルアナライザやRFベクトル信号発生器などと接続することができます。これによりニーズに合わせた柔軟なシステム構築が可能となります。また、DSPブロックの数は後から追加購入することも可能なため、その時点で必要な試験構成にあったシステム構築が可能です。
*パワー校正機能等によりセットアップ時間を短縮:
独自の信号ルーティング機能と自動パワー校正機能により、フェージングや複数の無線規格の混在試験に必要な単純で時間のかかる設定作業を低減できると同時に、試験時間も短縮することが可能です。また、試験設定があらかじめ内蔵されており、これを使ってBBGやフェージングに必要な複雑な機器設定を簡単に定義することでさらに試験時間の短縮につながります。使いやすいドロップダウンメニューを採用した直感的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースにより、設定(MIMOチャネル・モデル、パス構成テーブル等)を簡単かつ素早く行うことができるので、測定器の操作方法を習得する時間も短縮できます。
*現場でのアップグレードが可能なスケーラブルなプラットフォームを採用:
PXBシリーズの高性能なプラットフォームは、わずか1時間程度の作業で簡単に、第4世代携帯電話やMIMOを採用したその他の規格など、将来の技術の試験ニーズに対応することが可能です。この結果、ユーザは過去の投資を無駄にすることなく、長期間にわたって測定器を使い続けることができます。また、既存の当社製の信号発生器やシグナルアナライザをはじめとするRF測定器を活用することで、さらにテストコストを削減することが可能となります。
*「シグナルスタジオ」により、WiMAXやLTEなど各種無線規格に柔軟に対応:
定評のある当社の信号生成ソフトウェア「シグナルスタジオ」をこの測定器上で動作させ、最新の規格に準拠した信号を生成することも可能です。「シグナルスタジオ」は、GSM、WCDMA、WiMAX、LTE、IEEE 802.11x(2009年春対応予定)などの通信規格から、ISDB-T/DVBなどの放送規格まで規格どおりの信号を簡単に作成することができます。MIMOフェージング・シミュレーションにおいても、各種規格用Profileやアンテナパターンをサポートしており、規格どおりのMIMOフェージングをワンボタンで疑似できます。「シグナルスタジオ」についての詳細は、以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.co.jp/find/signalstudio
当社のWiMAXおよび3GPP LTEソリューションについての詳細は、それぞれ以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.co.jp/find/wimax
http://www.agilent.co.jp/find/LTE
販売方針
*目標市場: 次世代無線通信(WiMAX、LTE、IEEE 802.11nなど)の受信機開発部門、自動車など高速移動向けダイバーシティ受信システムの開発部門、第4世代携帯電話の研究開発部門、マルチアンテナ技術の研究部門など
*参考販売価格: 個別見積もり
*販売開始日: 2008年10月2日
*出荷開始日: 2008年11月
「Agilent PXBシリーズ MIMOレシーバ・テスタ」についての詳細は、以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.co.jp/find/N5106A
http://www.agilent.co.jp/find/PXB
製品写真は以下のウェブサイトからダウンロードいただけます。
http://www.agilent.com/find/N5106A_images
アジレント・テクノロジーについて
アジレント・テクノロジー(NYSE:A)は、コミュニケーション、エレクトロニクス、ライフサイエンス、化学分析市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。20,000名の従業員を擁し、110カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、2007年度、54億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
http://www.agilent.co.jp
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